2016年1月28日 heishi

私、お料理“好き!レット”


1月28日
初監修の本がいよいよ発売です。
スキレット100本ノックのあの日々が恋しい今日この頃です…笑
最後の最後、後書きはNY滞在中に書きました…
カフェであまりにも気持ちが入ってしまい所構わず号泣しながら書いた母へのメッセージは長過ぎてボツになってしまいました。。笑
誰にも読まれないと寂しいのでこの場をお借りしてママ、ありがとうのメッセージです。

ママへ
目を閉じてママを思い返すとといつも台所の後ろ姿が浮かびます。
ピアノの先生だった母は父の家業である呉服店を手伝うようになりました。
持ち合わせたきっぷのよさ、人当たりの良さからか商才を発揮しいつも家にはお客様や京都からの問屋さんが母の手料理目当てに来ていました。
芹の入った太巻き、筍の炊いたの、ホクホクコロッケ、ダゴ汁、タイラギひものお味噌汁、地鶏と大根とごぼうのすき焼き、きびなご天ぷら、分厚いバッテラ、とろけるタンシチュー、紫蘇のバジリコスパゲティ、白菜のお漬物、糠漬け、塩おむすび…
お鍋にそっと手を入れて味見したあの筍の味。
今でも覚えています。母の味。愛の味。
あの時に習っておけばよかった…と何度嘆いた事か
でも不思議と体が覚えていた様です。
いつも疲れてこたつで寝てしまう働き者の母、どんなに忙しくてもテーブルの上には愛のこもった手料理がいっぱいで、それが当り前だと、この先ずっと続くのだと少しも疑わなかった。
ある日、仕事で京都から戻った母は朝方トイレで倒れました。
診断はくも膜下出血。
私は泣きながらパパに「もうママを働かせないで!」と大声で…ですがそのまま意識不明。
病院から家へ戻ると台所には作りかけのお味噌汁、さっき炊き上がったご飯、ブラシにはママの髪の毛、ポケットには十円玉、たたみかけの下着、玄関に生けてあった百合、メモには舞に持っていくもの…そこら中がママでいっぱいなのに当の本人がいない。現実を受け入れられず息が出来なかった。
あまやかされて育った私はバイトも掃除も洗濯もした事がなく、まるで裸で北極に放り出された様でした。
不思議です、今ではこれ以上たくましくならないでと言われる程…
母がよく言っていました「何をしていてもいいの、貴方が好きな事でキラキラと輝いてくれていたらママは幸せ」
そして今では私も弟も料理の道へ進みました。
母の味が私と弟の中で今でも生きているんだと感じます。
この本を誰よりもきっと喜んでくれたママへ贈ります。
あなたのお陰で周りの人たちの愛に恵まれて
あなたのお陰でお料理が大好きになって
あなたのお陰で今の私がいます。
ありがとう。あなたの娘に産まれて本当によかった…
愛するママへ
いつかあなたにお料理したい

ママとたくさんの関わって頂いたみなさまに感謝を込めて
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